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縮刷版

震災の報道写真集は、雑誌も含めるとかなりの種類が出ている。けれど新聞の縮刷版は、いち早く出版した読売新聞に続いて朝日新聞が先日ようやく出ただけで、まだ2種類のみ(地方紙までは完全に把握してないが)。
縮刷版といえば、図書館で調べるためのもので、一般に購入することなどほとんどない。かつて、縮刷版がこのような形で一般向けに編集され、広く買われて読まれたことがあっただろうか?今回の震災ではツイッターなどのネット情報が注目されたが、同時にアナログな新聞の役割も再評価された。停電が続き、携帯も電池切れとなった状態では、いかに便利なネットでも全く使えない。そんな中でも、毎朝届く新聞の情報は、現地の人々にとってとても貴重な情報源だったのだ。
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by akuto9 | 2011-05-22 20:32 | ふらふら業務日誌

児玉清さん

児玉清さんが亡くなられました。児玉さんは書店員にとってはとても馴染み深い俳優さんです。読書家で、たくさんの本を紹介されていました。特に海外作品を積極的に紹介されてました。そういう方はなかなかいないです。忙しいだろうに、すごい読書量だと、本読みとしても尊敬していました。そして「アタック25」!ものごころついたときからこの番組が大好きで、就職して日曜休みじゃなくなるまでは毎週のように見ていました。児玉さんが亡くなられて、これからは新しい本を紹介してもらえなくなるのが本当に残念です。
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by akuto9 | 2011-05-19 09:12 | ふらふら業務日誌

『ユリゴコロ』 沼田まほかる/双葉社

双葉社売り出し中の作品ですが、何を書いてもネタバレになりそうなので作品の内容については触れません。読後の印象は、湊かなえと桐野夏生の中間くらいの感じ、といったところ。『告白』の双葉社だし、桐野氏は推薦のコメントも書いているので、この印象はそんなに外れてないかと思う。
面白いことは面白かったのだけど、結末に素直に納得はできませんでした。湊かなえ的ミステリ語りの面白さと、桐野夏生的な掘り下げの両方を同時にやろうとして、どっちも中途半端になってしまった感じがします。ミステリ的な展開は確かに面白かったけれど、無理にミステリっぽくしなくても、というかしないほうがより深く読みごたえある作品になったんじゃないかな、という気がしてしまいます。
ともあれ、十分に読む価値あり。今後により一層期待します。
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by akuto9 | 2011-05-18 19:48 | 意識朦朧書評

『いねむり先生』伊集院静/集英社

80年代半ば、妻を亡くして無気力になっていた著者とおぼしき男が、作家色川武大と出会ったことをきっかけに少しづつ立ち直っていく様子を書いた作品。自伝的小説ということなので、エピソードの多くは実際にあったことなのだろう。
私は色川武大が好きだったので、とても面白くこの作品を読むことができた。小説中に何度も色川氏の人間的魅力が語られ、多くの人たちに愛されていたことが記されている。私も、正直に言って彼の残した小説群よりも、エッセイ『うらおもて人生録』(新潮文庫)から読み取れる、人間・色川武大の方にずっと魅力を感じていた。生前の色川氏と深い交流を持てた伊集院氏がうらやましいなと感じた。
現在、色川武大の作品は、よく読まれているとは言い難い状態なので、これをきっかけにして読者が増えればいいなと思っている。
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by akuto9 | 2011-05-15 20:00 | 意識朦朧書評

トイレ

9歳の息子が唐突に、「お父さんは、トイレはTOTOとINAXのどっちが好き?」と聞いてきた。考えたことないからわからないなーと答えた。彼は断然INAX派らしい。
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by akuto9 | 2011-05-14 19:50 | 老体育児記

『錨を上げよ』百田尚樹/講談社

震災後、なかなか本を熱心に読む気になれず、だらだらと読み進めていたら、読み終えるのに2ヶ月近くかかってしまった。ではつまらない話だったのかというと全くそんなことはなく抜群に面白かったのだが、さすがに分厚い上下巻を一気に読み通すだけの気力も体力もなかったということだ。大変な現実に遭遇したときに、本を読むということが自分にとってどういう意味があるのか、ということについて考えさせられた2ヶ月だったように思う。最近ようやく読書欲が戻ってきたので、下巻を一気に読み進められたのだったが。

この物語は、大阪生まれの主人公、作田又三の破天荒な青春をたっぷりと描いたもの。主に70〜80年代が背景になっているのは、著者自身の青春が多分に投影されているためだろう。又三の半生は、破天荒というよりは「いきあたりばったり」で、その半端じゃないいきあたりばったりさに最初はイライラしたが、読んでいくうちに彼の人生がどうなっていくのか先の全く読めない展開に、気がつくと夢中になっていた。
彼の人生の数多くの転機は、ほとんどが女がらみ(ほとんど失恋)で、失恋後にすべてを放り出してしまうその失恋反動の派手っぷりが、この小説の最大の魅力だと自分は思った。あまりの惚れっぽさには誰しも、いい加減にしろよーと思うだろうが、良くも悪くも純粋に愛する人を求める又三のストレートさがこの長い物語の中央にびしっと一本通っており、読む者にある種の清々しさのようなものを感じさせもする。まあ、人生いろいろあるけど、なんとかなるもんだし、人は生きていかなきゃならないんだよなー、ということを悲観的にではなく楽天的な気持ちで思わせてくれる、元気がでる一冊だった。
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by akuto9 | 2011-05-10 10:30 | 意識朦朧書評

メッセージ

新刊の「ワンピース62巻」、カバーをはがすと、尾田さんからのメッセージが!
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by akuto9 | 2011-05-04 22:07 | ふらふら業務日誌

新刊

『ジェット風船ダイエット』東邦出版。すごいタイトルだな…。
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by akuto9 | 2011-05-03 20:15 | ふらふら業務日誌

『PK』伊坂幸太郎/「群像4月号」

読んでまずギョッとするのが、「地震」という言葉が何度も出てくること。大震災以前に書かれた作品だろうけど、作品全体に漂う不穏な空気も含め、どこか今回の震災を暗示しているかのようでとても不気味だ。「勇気」というのがテーマのひとつであり、伊坂氏らしいラストも健在なのだが、やはり全体を覆う暗い雰囲気は気になる。今後の転換点となる作品なのかもしれない。ぜひ読んでいただきたいです。
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by akuto9 | 2011-05-02 20:23 | 意識朦朧書評