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『Story Seller 』短評その2

米澤穂信「玉野五十鈴の誉れ」。横溝正史を意識した連作の一つとのこと。なかなかいい雰囲気の作品でしたが、後半劇的な展開の割にはもの足りなさを強く感じてしまいました●佐藤友哉「333のテッペン」。楽しめたけど、ひとりよがりな感じのする文章でした●道尾秀介「光の箱」。短い中にテクニックが駆使されていて、読みごたえがあり面白かった。大きな才能を感じます。他の著作も読みたくなりました●本多孝好「ここじゃない場所」。謎の同級生の秘密を探るうちに恋が、というベタな展開と思いきや…。魅力あふれる秀作でした。
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by akuto9 | 2008-04-28 21:56 | 意識朦朧書評

サン・ジョルディ

気がつくと4月23日の「サン・ジョルディの日」はもう終わっていた。以前はもっと熱心に業界が宣伝してたような気がするけど、あまりに普及しないので、いい加減もう諦めたのだろうか。
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by akuto9 | 2008-04-25 19:04 | ふらふら業務日誌

左利き

また登校中の小学生男子の会話を盗み聞き。「人間は、生まれたときはみんな左利きなんだよ。その後で右利きと左利きに分かれていくんだ」。なるほど。最近の小学生は物知りだなーと感心。しかし、この左利き説は定説なのでしょうか?
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by akuto9 | 2008-04-22 19:27 | 老体育児記

驚きました

民事再生中の草思社の支援企業がどこになるか注目されていましたが、まさか文芸社になるとは…。草思社は文芸社の100%子会社に。なんか違和感ありまくりですが、文芸社にとっては大きなイメージアップで得るものは多いでしょう。なんにせよ、草思社が今までのような良質な出版活動を続けていけるのなら良いことですが、いまひとつ文芸社+草思社の進む方向というのがうまくイメージできませんね。今後に注目。
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by akuto9 | 2008-04-18 22:54 | ふらふら業務日誌

『Story Seller 』短評その1

伊坂幸太郎「首折り男の周辺」。とても伊坂氏らしい作品。ファンは安心して楽しめるし、初めての人にもおすすめ●近藤史恵「プロトンの中の孤独」。『サクリファイス』の主要人物、石尾の若き日のエピソード。同書を読んでなくても多分楽しめますが、読んでからのほうがより深く理解できます。あいかわらず私にはロードレースのシステムが頭に入りません…●有川浩「ストーリー・セラー」。悲しい恋愛小説ではあるけれど、単なる恋物語じゃなくどんどん凄みを増して行く物語の圧倒的パワー、これを読むためだけにでも買う価値あり。傑作。
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by akuto9 | 2008-04-16 23:12 | 意識朦朧書評

『ストーリー・セラー』

先週発売された「小説新潮5月号別冊」扱いの雑誌『Story Seller』。「面白いお話、売ります。」と銘打った、人気作家七人による読み切り書き下ろし。伊坂幸太郎、近藤史恵、有川浩、佐藤友哉、本多孝好、道尾秀介、米澤穂信、と、いずれも押しも押されぬ旬の作家揃いで780円はどうしたってお買い得。目玉は本屋大賞受賞第一作の伊坂さん「首折り男の周辺」と、近藤さんの本屋大賞2位『サクリファイス』の外伝。今年の本屋大賞は新潮社の独壇場ですね。返品期限が六月九日になってるので、ぜひお早めにお買い求め下さい!
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by akuto9 | 2008-04-15 23:20 | ふらふら業務日誌

恐いもの

息子につきあって『仮面ライダー電王』の映画を見に行ったところ、思いがけず息子の弱点を発見した。映画の本編が始まる前に流される、「上映作品の録画は違法です」という警告の映像だ。これが始まった途端、息子は目を両手で塞ぎ「お父さん!聞こえないように耳を手で塞いで!」と激しく動揺して叫んだのだ。確かに「見つけたら警察に通報します」と少し脅しの利いたダークな映像で子供には恐いのかもしれないけど…。前に別の映画を見た時に知り、それ以来彼が最も恐いものだという。家に帰って冗談で真似したら本気で怒られた。
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by akuto9 | 2008-04-14 23:23 | 老体育児記

『「おかげまいり」と「ええじゃないか」』 藤谷俊雄 (岩波書店)

「おかげまいり」は近世、特に江戸時代に周期的に繰り返された、伊勢神宮への巡礼参拝行動だが、その数は多いときには200万人を超えたという。「おかげまいり」は「ぬけまいり」ともいい、封建的秩序から抜け出し息をつくための契機ともなったと考えられ、人間やっぱりなにがしかのイベントは必要なんだよなーと感じた。江戸時代にこれほど盛り上がったのは、交通と商業が発達していたためと考えられる。
「ええじゃないか」は幕末に、「おかげまいり」の伝統を利用して誰かが意図的に引き起こした政治的混乱だというのが定説だとのこと(ただし古い本なのでその後見方が変わっているかもしれないが)。著者が「民衆行動による革命の可能性」のような視点から「おかげまいり」を見ているのが、1968年出版の本らしくて面白いなーと思った。
伊勢参拝というのは本来は宗教的な巡礼行動であるはずだが、あまり宗教色を感じず観光っぽい雰囲気がある。江戸時代の日本は仏教の檀家制度で縛られていたり、国学者や神道関係者はこのイベントを好意的に見ていなかったり、それでいて伊勢神宮は皇祖神の神社でその巡礼なのに・・・とか、なんだかごちゃごちゃしてはっきりしないのが日本的なようにも思う。とても面白い本でした。
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by akuto9 | 2008-04-11 11:02 | 意識朦朧書評

親子の絆

久々に息子と「相手の顔におならをひっかけるバトル」をやったところ、息子の顔面をとらえた絶好のチャンスに思うように出ず、逃げられた。その後の息子との会話。
「お父さん、今日は出なかったの?」
「うん。残念ながら」
「出そうで出ない時って、よくあるよね」
「あるある」
親子の気持ちが一つになった素晴らしいひとときであった。
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by akuto9 | 2008-04-09 23:02 | 老体育児記

2008本屋大賞発表!

第五回となる2008本屋大賞は、伊坂幸太郎氏の『ゴールデンスランバー』(新潮社)に決定しました。候補者中唯一の5年連続6作品目のノミネートと、絶大な書店員人気を擁する伊坂氏でしたが、この傑作でついに受賞。直木賞よりも先に本屋大賞を差し上げることができたのは、全国書店員の誇りとするところでしょう。発表前にもう一度読み返してみましたが、二度目はより細かい所まで楽しめて、また夢中になって読み耽ってしまいました。やっぱ面白い!未読の方はぜひ。伊坂さん本当におめでとうございます!
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by akuto9 | 2008-04-08 21:17 | ふらふら業務日誌