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ティッシュで引っ張る

5歳の息子がささいなことで、血管が切れそうな勢いで怒っていたので「そんなに怒ると血管ぶち切れるぞ」と脅すと、彼は突然怒りをやめ、しばらく何かを思い出すように考えてから言った。「そういえばこの間テレビで、おじいさんがトイレで力を入れ過ぎると首の血管が切れることがあるって言ってた!」「え、そうなの?」「だからお父さんもおじいさんになったら、トイレで力入れ過ぎちゃ駄目だよ」「でも、なかなか出ないときはどうする?」(しばらく考えてから)「ティッシュで引っ張ればいいんじゃない?」多分それじゃ無理。
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by akuto9 | 2008-01-30 19:13 | 老体育児記

『悪人』 吉田修一 (朝日新聞社)

とても面白くて夢中になって読んだ。最終章の前までは…。それまでの緊張感に満ちた展開が最終章で色々詰め込みすぎたせいか散漫になってしまい(蛇足としか思えないネタもあったり)、本来ならずっしり重く響くはずのラストの「悪人」という言葉がなんとも薄っぺらく感じてしまう。傑作になりえたはずの作品なのに、非常に残念。とはいえ、読む価値は十分にある力作なので是非多くの人に読んでほしいし、この問題の最終章について色々と話し合ってみたい。装丁が良ければもっと売れる気がする。それももったいないな…。
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by akuto9 | 2008-01-28 23:07 | 意識朦朧書評

『仮面ライダー電王公式読本』

先週終了した『仮面ライダー電王』。私は子供につられて昨年秋頃から見ていたが、複雑なストーリー展開、虚弱な主人公に複数のキャラが乗り移って演じられる多重人格的ライダー、そしてライダーなのにバイクよりも電車メインだったり、特撮ヒーロー史上に残る問題作だろうと思う(といっても私は全然このジャンルに詳しくないのだが…)。電王人気を受けて、このムックも即完売。今月末の追加注文も大減数の見込み。制作者サイドの詳しいインタビューが満載で、読みごたえ抜群。電王ファンは早めに入手すべし!(ミリオン出版)
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by akuto9 | 2008-01-27 17:27 | ふらふら業務日誌

『サクリファイス』 近藤史恵 (新潮社)

帯の紹介文に「決して長くないこの厚さの中で、これだけの感動と物語を描き出すことができるのか!と、きっと驚かれることと思います」とあるが、同感。もっと書き込んで「感動の大作」にもできたはずだが、無駄を排したシンプルな作品にしたおかげで「犠牲」という主題がより鮮明に浮き彫りになっている。読後、何度もこの主題を思い返し、考え、じわじわとしみてきた。少し泣いた。ミステリ的にも最後に「そういうことだったのか!」と驚かされ、満足。とにかく読みやすいので、忙しいけど何か面白い小説を読みたい、という方に最適。
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by akuto9 | 2008-01-24 18:52 | 意識朦朧書評

『くまの子ウーフ』 神沢利子 (ポプラ社)

ウーフはとてもいい子なのだが、素直すぎて将来がいささか危ぶまれる。そんな彼が周りとの関わりの中で成長していく。小鳥にそそのかされて「金持ちになりたい」と言うウーフに対し、昔金持ちだったが金を入れたかばんを落として文無しになってしまったこがね虫が言う。「かねなんて、そんなもんだよ。くまちゃん、おまえさんもおっことしたり、なくしたりしないものだけもっていればいいのさ」。こんなことを言えるような大人になりたいものです。その他にも人生において大切なことが色々書いてありました。やはり名作です。(1969年刊)
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by akuto9 | 2008-01-23 22:56 | 意識朦朧書評

不意打ち

2歳の娘が新聞紙を硬く丸めて作った刀を振り上げて、突然「おとうさんをやっつけろー!」と叫んで斬りかかってきた。不意を突かれ、頭を直撃し、かなり痛い。これまでも兄に扇動されて襲ってくることは度々あったが、自主的に単独で攻撃を加えてきたのは初めてだ。兄による早期教育が効果を表してきたようだ。その他にも、寝転がって本を読んでいる腹の上にいきなり全体重をかけて飛び乗ってきたり、身の危険を感じることしきり。元気なのはいいことだが、不意打ちだけはやめてほしいな。いつか怪我させられそうだ。2歳児に。
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by akuto9 | 2008-01-22 23:54 | 老体育児記

本屋大賞候補作発表!

2008年本屋大賞の候補作が発表された(詳しくは本屋大賞のHPをどうぞ)。特に意外な候補作はなく、新鮮味は全くないが、その順当さが本屋大賞の特色とも言えるのでそれはそれでよい。桜庭一樹が2作品入って票割れ必至。常連伊坂幸太郎、二年連続の森見登美彦と万城目学、他混戦模様だが、やはり前評判の高い近藤史恵『サクリファイス』が強いだろうか。まあ、これから一ヶ月間頑張って読みます。年末年始はくたびれていたので二次投票に参加するのはやめようかなと考えたけど、候補作一覧を見たらやっぱりやる気になってきました。
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by akuto9 | 2008-01-21 23:58 | ふらふら業務日誌

Jアイドル商売って・・・

2月に発売予定の「嵐」の大野智氏の作品集『FREESTYLE』、問い合わせ多く予約もうっかり受けちゃってたのだが、どうも作りがかなり少ないらしく、最近になって「予約は受けないで下さい」というような通達が取次経由で来た。店分の事前注文はもちろん、客注予約分の注文も受けられないという。ならば入荷ゼロなのかというと、何冊入るのかは直前にならないとわからないという。あのー、店は一体どうしたらいいんでしょうか?少しでも入る可能性はある、だから熱心なファンの予約は受けてあげたい、でもいくつ入るかわからないし、ゼロかもしれない。仕方なく「入らない可能性が高いですよ」と了承いただいてから受けることにしたが、一番最初に受けた人たちの分はどうしよう…。ファンしか買わない商品なんだから、きちんと事前に予約したいという熱心なファンが買えないのはおかしいでしょうが!そんなに渋るなら完全予約生産のネット通販にでもしなさいよ。一般ルートに乗せて流通させるなら、もっとファンへの責任を考えて作ってほしい。それとも、本当に熱心なファンなら東京でやる個展に全員来いとでも?アイドル商売やってんなら、もっとファンを大事にしないと。多くのファンが入手できるかどうか不安を持っているようですよ。去年の関ジャニ写真集も、いまだに客注分の重版が入らないまま…。ついでに言うと、昨年も文句を言った『TVガイド』の地方版でジャニタレの表紙が違うという企画、また今年も始めやがった。さらに今年はすでに『TV LIFE』まで真似して同じ企画を始めた。何度も言うけど迷惑なんだよ!ファンサービスの意味を勘違いしているとしか思えない。出版社の問題なのかJ事務所が悪いのかわからないけど、もっと地方のファンのことを考えた商売してほしいです。そのたびに振り回されるファンの人たちを見てると可哀相になってきます。
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by akuto9 | 2008-01-20 21:55 | ふらふら業務日誌

企画

最新刊『地球の鉱物コレクション』『歴史のミステリー』も大好評のデアゴスティーニ。次はPCで音楽が作れるソフトのついた『マイミュージックスタジオ』も創刊されるし、よくもまあ次から次へと色んな企画を実現するなとあきれるやら感心するやらだが、デ社の社員はきっと毎日のように新しい企画を出さなきゃいけないんだろうなーと想像してみると、なかなか大変そうだ。実現せずに没になったたくさんの企画の中に、とんでもなく珍妙で面白いのがありそうで、没企画集をぜひ見てみたいな。
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by akuto9 | 2008-01-19 23:37 | ふらふら業務日誌

『穴』 ルイス・サッカー (講談社)

これは楽しい!無実の罪で矯正施設送りとなったちょっとグズな少年。ところがこの施設は、少年達に毎日毎日地面に穴を掘らせ続けるへんちくりんな所だった!この穴掘りには所長しか知らない隠された秘密があり、後半その謎に少年が迫っていく。この土地の過去の事件が伏線になっているのだが、ユーモアに満ちていて、真相が明らかになった時には思わずにんまりしてしまう。少年の成長物語でもあり、ちょっと変わった冒険・仲間との友情など、極上のヤングアダルト小説になっている。講談社文庫にも入っているのでぜひ。
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by akuto9 | 2008-01-18 22:50 | 意識朦朧書評