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幻冬舎新書創刊

幻冬舎新書が本日創刊。一挙17点という気合いの入った創刊ラインナップで、装丁はしょぼいが中身は面白そうな本ばかり。売れるぞ、これは。さすが幻冬舎。今後も楽しみだ。新書担当者は先日の朝日新書に続いて「置く場所がない…」と泣いていたが。
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by akuto9 | 2006-11-30 23:50 | ふらふら業務日誌

(続)『累犯障害者』

出所しても社会に居場所がないため、刑務所に戻るためにわざと放火を繰り返す老障害者。親子で売春する知的障害者。ろうあ者暴力団、ろうあ者同士の不倫殺人、警察に誘導尋問され強盗犯になるところだった知的障害者など衝撃的な現実が取材されている。この本には批判も多いだろうが、著者は興味本位や障害者非難のために書いているのではなく、「障害者を刑務所の「入口」へと向かわせない福祉の必要性」を訴えるために、まずこの現実を直視することから始めているのだ。難しい問題ではあるが、福祉の手で多くの犯罪は防げたはずなのだ。
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by akuto9 | 2006-11-29 23:18 | 意識朦朧書評

『累犯障害者』山本譲司(新潮社)

現在刑務所での受刑者の三割弱が知的障害者と認定できる人たちだという。2001年に女子学生を刺殺したレッサーパンダ帽の男、逮捕後に彼が知的障害者だとわかった途端にマスコミは一切報道をしなくなる。このように障害者の犯罪はマスコミにより隠されているため、一般には見えにくくなっている。著者は本書で犯罪障害者の存在を明らかにすることによって、現在の福祉行政に大きな疑問を投げかけている。多くの犯罪障害者が悲惨な家庭環境に育ちながら福祉に救済されず、あげくの果てに犯罪を犯してしまう現状を告発しているのだ。(続)
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by akuto9 | 2006-11-29 23:17 | 意識朦朧書評

『神様のパズル』機本伸司

第三回小松左京賞作品だが、今年ハルキ文庫になり、よく売れているので読んでみる。宇宙が無から生じたのであれば、無から宇宙を作ることができるのでは?というテーマを物理学のゼミで討論する形式で話は進む。物理の専門用語がたくさん出てくるが、わからなくてもどんどん読めて、読み終えると現代宇宙論・物理学をかじった気になれて得した気分。天才少女とワトソン役のダメ学生コンビがいい感じ。理系の話だけでなく田んぼで米作りをしたりする場面も良い。映画化・ゲーム化が決定しているとのこと。読みやすくておすすめ。
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by akuto9 | 2006-11-28 14:53 | 意識朦朧書評

そうじ

いま何故か空前の「そうじ」ブームである。バカ売れしている『3日で運がよくなる「そうじ力」』(王様文庫)を筆頭に各社から掃除本が続々新刊や重版で登場。火つけ役の一人(?)松居一代の本も好調。確かに掃除は大切だし、きれいになれば気持ちがいいけど、これらの本に共通する「掃除で人生が変わる・開運する」といった自己啓発めいた主張は苦手だ。まず自分の身辺からきちんとしていかなくては、という考えはとても現実的であり、そこに「運」とかが入り込む余地はない気がするんだけどなあ。
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by akuto9 | 2006-11-27 19:11 | ふらふら業務日誌

体験学習

毎年地元の複数の中学校から「職場体験学習」の生徒受け入れの要請があり、応じている。いつもは店長が相手をしているが今回は私が対応。レジでの接客を短時間で覚えるのは難しいので、雑誌の付録つけやコミックのシュリンクパック、荷物運びやゴミ捨てなど裏方の仕事をやってもらう。人気があるのが機械を使った作業で、コミックパックと返品段ボールのひもかけ機を恐る恐る動かして喜んでいる姿はとても初々しく、中一生ってこんなに小さいもんだったのかと思う。彼らを見てると、あいつぐ中高生の自殺がより痛ましく感じられた。
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by akuto9 | 2006-11-25 19:57 | ふらふら業務日誌

『失われた町』三崎亜記(集英社)

デビュー作『となり町戦争』(12月に早くも文庫化!)とくらべて格段にレベルアップした意欲作。突然ある町が消滅する。その町に「汚染」されないために、町に関する記録はすべて消し去られる。しかしその町と深く関わりのある者たちは世間の差別の目に負けずに町と向き合い強く生きていく。町の消滅の理由は語られない。それゆえに作品全体がある不思議な雰囲気で覆われている。それは大きな「不安」であるのだが、そのなかに「希望」も強く存在する。これがこの作家の持ち味なのだろうと思う。大物になりそうな予感もするがどうかな?
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by akuto9 | 2006-11-24 11:15 | 意識朦朧書評

続『サイレントネイビー』

豊田被告は既にマインドコントロールが解け真に反省しているが、それゆえに寡黙で事件について多くを語らない。その態度を著者は批判し、同様の事件が二度と起きないよう、なぜ自分がそのような罪を犯すことになってしまったのかその過程をきちんと語る責任がある、と呼びかける。黙って責任をとるという態度では、そこから何も学ぶことができない。それが書名に込められた強いメッセージだ。村上春樹の『アンダーグラウンド』を批判した部分も一読の価値あり。賞選考で賛否両論だったことも頷ける、風変わりなノンフィクションだ。
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by akuto9 | 2006-11-23 11:18 | 意識朦朧書評

『さよなら、サイレント・ネイビー』

伊東乾(集英社)。第四回開高健ノンフィクション賞受賞作で、集英社がすごく力を入れている新刊。著者は東大助教授でもある音楽家で、地下鉄サリン事件の実行犯で死刑判決を受けた豊田亨と東大の同級生であり、彼の友人としての立場からオウム事件を再検証した。豊田被告はオウムのマインドコントロールの結果殺人犯となったが、それは彼が特殊な人間だったからではなく、自分だってそうなっていたかもしれない、という問題意識から書かれており、「どうしてもこの本を書かねばならない」という切実さが伝わってきて読み応えがある。
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by akuto9 | 2006-11-23 11:17 | 意識朦朧書評

続報『東京タワー』ドラマ

昨日、『東京タワー』は連ドラにすべきだと書いたが、フジテレビの月9で一月からやるようですね。主演は速水もこみちということだが、先日の大泉洋他の配役での連ドラ版が見たかったところだ。ともあれ、さらに追加注文をしなきゃ駄目だな。
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by akuto9 | 2006-11-21 19:14 | ふらふら業務日誌