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チャングムキムチ

思いがけずNHKの『宮廷女官チャングムの誓い』に夫婦でハマっているのだが、先日妻がスーパーで「宮廷女官チャングムの誓いキムチ」なる商品を買ってきた。パッケージのロゴがドラマと同じなので公認っぽいのだが、よく考えてみると、チャングムの時代にはまだ唐辛子が伝わってないので現在のようなキムチはまだなかった、と「チャングム豆知識」のようなコーナーで言っていたような気がするんだが…。別に、看板に偽りありとか文句言うつもりは全くないんだけど、いいのかこれで!?当然だが、味は普通のキムチだった。
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by akuto9 | 2006-02-28 20:09 | ふらふら業務日誌

『図書館戦争』 有川浩

近未来日本。「メディア良化法」による強引な図書の検閲・押収から読書の自由を守るため、図書館は武装した!という、本好きには見逃せない設定。時には銃撃戦にまで発展するほど緊迫した状況下、自衛隊並の訓練を受けた図書隊員が活躍する物語。主人公は新人の女性隊員で、彼女と周りの隊員達の成長と恋愛がライトノベル的ユーモア満載のノリでテンポよく進み、一気読み。十分に面白く夢中で読んだが、人間関係の構図が前作『海の底』とそっくりな気が…。まあ面白いからいいか。今年ブレイク必至の最注目作家だ。(メディアワークス刊)
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by akuto9 | 2006-02-25 19:54 | 意識朦朧書評

『乱世を生きる』  橋本治 (集英社新書)

副題は「市場原理は嘘かもしれない」。昨年秋に出た本だが、まるで最近のライブドア事件を予言していたかのようで恐ろしい。本書で言っているのは、日本経済の発展はもう終わっているのだから、さっさとそれを認めて別の方向性の未来を考えなきゃ、ということ。日本経済の復活を目指しているような一般的なビジネス書とはまるっきり視点が違う。復活もなにも、もう終わってしまったという所をスタート地点にしているのだから。もの凄く重要なことを言ってると思うんだけど、どれだけの経営者・サラリーマンに理解されるのかは疑問だ。
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by akuto9 | 2006-02-23 10:43 | 意識朦朧書評

ジャニカレ

さて今日からいよいよジャニーズ・スクールカレンダーの入荷が始まった。若かりし日の私は「ジャニーズ?けっ!!」と多くの男性がとるであろう挑戦的な態度で臨んだものだが、最近では単なる「売れ筋商品」にしか見えなくなってきた。年をとったこともあろうし、商売人根性が染み付いてしまったこともあろう。ジャニーズ→売れる儲かる→ウハウハ、である(本当はウハウハするほど儲かりゃしないのだが…)。どんなに男として納得のいかないスカした連中がキャーキャー言われてようが、いいじゃないか、売れるんだもの。
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by akuto9 | 2006-02-22 08:31 | ふらふら業務日誌

下馬評

誰が言いだすのか、毎年「今年はこれが本屋大賞」という下馬評が出る。そして過去2回ともその通りの受賞作だった(『博士の愛した数式』と『夜のピクニック』)。今回も早い段階で既に下馬評が出ている。『東京タワー』だ。候補作全て読んだ私の感触からすると、今年も下馬評通りになりそうだ。このあまりに順当すぎる本屋大賞の傾向は、通な本好きには物足りないことと思う。しかし周りが思うよりも、書店員にはごく一般的な読書傾向の人が多いのである。文学賞にもれた「普通にいい小説」を掬いあげる役割を果たしているように思う。
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by akuto9 | 2006-02-21 12:42 | ふらふら業務日誌

『サウスバウンド』  奥田英朗  (角川書店)

痛快!左翼の伝説的闘士だった父が家族を巻き込んで引き起こす数々の騒動。非常識だけど反権力の一本筋が通った父の破天荒な活躍と、そんな父に閉口しながらも父譲りの頑固さで不良たちと対決していく小六の長男の成長。実際の南の島はここに描かれているほど楽園ではないだろうが、この小説を読んだ人なら誰しも、神経をすり減らす都会を捨てて自由な土地で暮らしたくなるだろう。子供たちのためにも。そういう意味で現代日本の夢物語のような作品だ。強烈な父の存在感は、現代の家族のあり方について我々に考え直させる。読んで損なし!
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by akuto9 | 2006-02-20 18:55 | 意識朦朧書評

アイテムを探せ

小学生とおぼしき小僧から電話でゲーム攻略本の問い合わせがあった。夜も10時過ぎ。閉店作業中のことである。非常識なガキめ!と憤慨しながら在庫があることを伝えると「じゃあ次は」と調子にのり、あるゲームのなんとかというアイテムの見つけ方を、攻略本を見て調べろ、とおっしゃる。おいおい、おじさんは君の召し使いかい。電話の向こうからは子供たちが奇声を発して騒いでいる声が。一体どうなってんだ?親の顔が見てみたいというやつだ。でもお客様は神様だからな。丁重に拒否して電話を切った。アイテムは自分で探せ。
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by akuto9 | 2006-02-19 12:35 | ふらふら業務日誌

ほれぼれウンコ

健康雑誌『ゆほびか』の新聞広告を見ていたら、「ほれぼれウンコダイエット」という見出しを発見。なんともほれぼれする語感ではないか。素晴らしい!実は健康雑誌の広告を読むのが密かな楽しみなのだ。なかには「あんた、正気かい!」と驚愕するような健康法や健康食品が紹介されていて、健康への人間の飽くなき探求心がうかがえて非常に興味深い。また健康雑誌の読者は中年以上になってもよりよい性生活に研究熱心なようで、そっち関係の付録もよく付いてきたりする。願わくば読者がみな、健康な絶倫生活を送れますように。
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by akuto9 | 2006-02-17 14:36 | 意識朦朧書評

『はじめての部落問題』  角岡伸彦  (文春新書)

戸籍制度が日本特有のものだなんて、この本を読むまで知らなかった。前から何のためにあるんだろうと疑問に思っていたが、本当に誰のためにあるんだ?いつまでも部落差別が存続し続ける一因になってるっていうのに。かつて麻生太郎が野中広務のことを「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と誹謗し、野中が退職前に麻生を叱責して去ったという『野中広務  差別と権力』(講談社)からの引用は印象的だ。そんな麻生のような人物が日本外交を代表していて、次期総理候補の一人だなんて、まったくひどい政府だな。
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by akuto9 | 2006-02-16 17:53 | 意識朦朧書評

『魔王』 伊坂幸太郎 (講談社)

ついにこっちの方向に来たか!と嬉しくなる問題作。「こっち」とは政治的社会的な方向(でも伊坂節は健在)。これまでの作品でも倫理や正義といったテーマがちらついていたが、本作ではもろにファシズムをテーマにして右傾化する日本に警鐘を鳴らしている。しかも単純な反ファシズムの立場に立たず、様々な可能性を冷静な視点から考察しており、読者は突き付けられた問題から目をそらすことができない。物語ははっきりした結末を提示せずに終わっているが、テーマの大きさから考えたらそれも当然。これからの作品にますます期待がかかる。
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by akuto9 | 2006-02-15 15:20 | 意識朦朧書評