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『聴診器ブック』と増産について

 売れると思った本が売れなかったり、逆に売れないと思った本が売れる、ということはしょっちゅうある。テレビで紹介されてもさほど売れない本も数多いので、マスコミで紹介される予定の本を全部たくさん仕入れていてはきりがない。まして、これはマスコミで紹介されて売れる「だろう」と早い時点で予測して仕入れる、というのは理想ではあるがなかなかできることではない。特に芸能や事件関係以外のジャンルの本ではますます難しい。
 と言い訳をしたところで、以前当ブログでも紹介した、本物の聴診器がついていて自分の健康管理に役立てるという『聴診器ブック』(日本実業出版社)。付属の解説本がショボいこともあり、失礼ながらこれは絶対売れないだろうと侮っていたところ、5月にテレビ等で紹介され、ブレイク。売切。本物の聴診器なので生産に時間がかかる上に注文が殺到しているらしく、7月重版分はもう間に合わず、今からの注文だと9月以降の出来になるとのこと。いやはや。また売り逃してしまいました。これを事前にガッポリ仕入れて儲けた書店員がいたら、尊敬しますよほんとに。
 それにしても、9月とは。本の重版が遅い遅いといつも文句を言ってるけど、それでも本は紙に印刷するだけだから、ずっと早く増産できてるんだな、とあらためて感じた次第。これからはあまり文句を言うのやめよう。
by akuto9 | 2007-06-08 10:57 | ふらふら業務日誌


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