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『夜は短し歩けよ乙女』

森見登美彦(角川書店)。モテない男小説の金字塔であるデビュー作『太陽の塔』が新潮文庫になった時、文庫化を待ちわびている読者が多いだろうと思い沢山仕入れたもののさっぱり売れずがっかりしたものだが、どうやら本作で完全ブレイクの様子(表紙デザインの良さも大きく寄与していると思われる)。今回も森見節全開の楽しい癖になる文章。『太陽の塔』の発展形とも言えるモテない男の奮闘記+最高に素敵な「乙女」の冒険記が、奇想あふれる京都の森見ワールドで展開される。これほど魅力的なヒロインはなかなかいないぞ。読まれたし。
by akuto9 | 2007-02-06 23:45 | 意識朦朧書評


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