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『容疑者Xの献身』 東野圭吾 (文藝春秋)

東野圭吾の作品を過去に三作読んだことがある。いずれも、トリックの謎解きを知っても驚きや感動はなく、ふーんそうですか…という程度の感想だった。つまり推理小説としては面白くなかったのだ。さて、久々に読んだ東野作品。ラスト、感動した。残念ながら今回もトリックには「なるほど」程度の感想だが、登場人物の生き様に感動した。傑作とは呼べないまでも、直木賞に充分ふさわしい秀作だ。ミステリーを読むこと自体久しぶりだったが、続きが読みたくてやめられない気持ちはミステリー(サスペンス)ならでは。堪能させてもらった。
by akuto9 | 2006-01-25 14:37 | 意識朦朧書評


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