人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大江健三郎賞

講談社が「大江健三郎賞」の創設を発表。驚くべきことに選考委員は大江氏ただ一人。賞金はなく、英語への翻訳と海外での刊行が賞となる。選評もなく、大江氏と受賞者の公開対談が『群像』に載る。これじゃあ大江君の大江君による大江君(と講談社)のための賞じゃないか!と突っ込もうかと思ったが、自らの名を冠した賞の創設について本人が「老人の愚行」と発言し、ノーベル賞作家としての自分の名を記号として有効に使うとも述べているので、完全に確信犯。講談社の担ぎ出した神輿にわざと乗ってあげたのだ。やはり立派な人であった。
by akuto9 | 2005-10-30 10:57 | ふらふら業務日誌


<< 今日の立ち読み本2 『百回泣くこと』中村航 >>