『ユリゴコロ』 沼田まほかる/双葉社

双葉社売り出し中の作品ですが、何を書いてもネタバレになりそうなので作品の内容については触れません。読後の印象は、湊かなえと桐野夏生の中間くらいの感じ、といったところ。『告白』の双葉社だし、桐野氏は推薦のコメントも書いているので、この印象はそんなに外れてないかと思う。
面白いことは面白かったのだけど、結末に素直に納得はできませんでした。湊かなえ的ミステリ語りの面白さと、桐野夏生的な掘り下げの両方を同時にやろうとして、どっちも中途半端になってしまった感じがします。ミステリ的な展開は確かに面白かったけれど、無理にミステリっぽくしなくても、というかしないほうがより深く読みごたえある作品になったんじゃないかな、という気がしてしまいます。
ともあれ、十分に読む価値あり。今後により一層期待します。
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by akuto9 | 2011-05-18 19:48 | 意識朦朧書評


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