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『PK』伊坂幸太郎/「群像4月号」

読んでまずギョッとするのが、「地震」という言葉が何度も出てくること。大震災以前に書かれた作品だろうけど、作品全体に漂う不穏な空気も含め、どこか今回の震災を暗示しているかのようでとても不気味だ。「勇気」というのがテーマのひとつであり、伊坂氏らしいラストも健在なのだが、やはり全体を覆う暗い雰囲気は気になる。今後の転換点となる作品なのかもしれない。ぜひ読んでいただきたいです。
by akuto9 | 2011-05-02 20:23 | 意識朦朧書評


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