芥川賞

芥川賞作の発売、直木賞作の重版分入荷が続き、やっと店頭が賑やかになってきた。今回の最大の衝撃は、久々のダブルW受賞ということでも、朝吹氏が名門の一族だとかいうことでも、道尾氏がついに受賞したということでもなく、「あの」西村賢太氏が受賞したというそのことに尽きる。仲間うちでの予想でも、「西村賢太だけはないよね」と言っていたので…(失礼!)。誤解のないように言っておくと、私は西村賢太作品が大好きである。ただ、あまりに全身私小説作家的な、時代錯誤的な我が道を行く特異な作風(しかも読んでて時折嫌な気分になる)は、選考委員や一般読者には受け入れられないだろうと思い込んでいたので。これも島田雅彦効果か?で、実際に受賞して記者会見などを見てみると、この特異さ(作品だけでなく作家本人の)は非常に目立って、「読んでみよう」と人に思わせるものがある。既刊の西村作品を並べておいたら全部売れてしまったし、店頭での問い合わせも一番多い。まさかの西村賢太の時代がやってきた…。以前から応援(はしてないな)、愛読して
いた者としては、西村氏が今回の受賞で得た金を浪費してしまわないことを節に願う。藤澤清造全集、どこかの版元さんが出してあげたら?
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by akuto9 | 2011-01-26 17:23 | ふらふら業務日誌


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