面白かった。『のぼうの城』や『テンペスト』みたくラノベ感覚でサクサク読めるので、歴史ものが苦手な私でも楽しく読めました。でも、その軽さがちょっともったいない、というか、題材がとんでもなく面白いので、これはこんなに読みやすくなくてもいいから、もっとがっしり重厚な作品として読みたかったなー、という気がしてしまったのです。なんというか、10年後20年後に著者が歴史小説作家としてもっと成熟してからもう一回書き直してくれたら、もっと凄いものになりそうだ、という感じ。我ながら勝手なこと言ってると思いますが。絶対に映画化の話が進んでいると思います。